ツキイゲ( 基隆

イネ科 ツキイゲ属
Spinifex littoreus

海岸の砂地に生える雌雄異株の多年草。稈は匍ふくし、根元で枝別れし、木質となって硬い。 高さは30〜50cm、節間は短く、葉は多数、葉の長さは7〜20cm、幅2〜3mm、先は硬く鋭い針状となる。 葉舌は低いが上のヘリに長さ2〜3mmの長毛が密生し目立つ。 雄株は稈の上に10〜30本の枝が放射状につき、枝の長さは4〜8mm、中軸の先は針状で途中に無柄の小穂がまばらに互生する。 雌株では稈の先に長さ20cm以上にもなる針状の枝が何百本も放射状につき、それぞれの針状枝の基部近くに雌小穂がつく。 果実が熟すると塊のまま折れて風に飛ばされ散布に役を果たす。
分布は屋久島、種子島、琉球、中国南部、マレーシア、インドシナ、インド等。花期は7〜8月。




伊平屋島 2014.8.5


雄花の小穂は扁平、長さ1cm内外、頴は革質〜やや革質、同形、同大の
2小花からなる。包頴は長さ小花の1/2〜1/3で7〜8脈を持つ。護頴は
5脈、内頴は護頴と同長、2竜骨がある。雄しべは3個、葯は長さ6mm程。

伊平屋島 2014.8.5

(左、中)雌花。雌小穂は長さ10〜13mm、包頴は2片とも同長で多脈、2小花からなり、下方小花は不稔、
上方小花は稔性で護頴は披針形、長さは9mm。(右)節間は短く、葉舌の上のへりに長毛が目立つ。
伊平屋島 2014.8.5

伊平屋島 2013.11.19

スナヅルが巻き付いていた。
うるま市 2016.11.5

(左)根が長く匍ふくしている。(右)落ちた果実が見られた。
今帰仁村 2016.11.10


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