海岸の砂地に生える雌雄異株の多年草。稈は匍ふくし、根元で枝別れし、木質となって硬い。
高さは30〜50cm、節間は短く、葉は多数、葉の長さは7〜20cm、幅2〜3mm、先は硬く鋭い針状となる。
葉舌は低いが上のヘリに長さ2〜3mmの長毛が密生し目立つ。
雄株は稈の上に10〜30本の枝が放射状につき、枝の長さは4〜8mm、中軸の先は針状で途中に無柄の小穂がまばらに互生する。
雌株では稈の先に長さ20cm以上にもなる針状の枝が何百本も放射状につき、それぞれの針状枝の基部近くに雌小穂がつく。
果実が熟すると塊のまま折れて風に飛ばされ散布に役を果たす。 分布は屋久島、種子島、琉球、中国南部、マレーシア、インドシナ、インド等。花期は7〜8月。 |
雄花の小穂は扁平、長さ1cm内外、頴は革質〜やや革質、同形、同大の 2小花からなる。包頴は長さ小花の1/2〜1/3で7〜8脈を持つ。護頴は 5脈、内頴は護頴と同長、2竜骨がある。雄しべは3個、葯は長さ6mm程。 |