タチスズメノヒエ(立雀の稗)

イネ科 スズメノヒエ属 
Paspalum urvillei Steud.

日当たりの良い荒地に生える高さ70〜150cmの多年草。太い幹が密に束生する。
葉身は長さ10〜40cm、幅5〜15cm、へりはややざらつき、上方の葉鞘は口部だけに疎らに長毛がある。 葉舌は高さ2〜4mm、上のへりは切形。
花序はほぼ直立、長さ10〜40cmの中軸に10〜20本の総をつけ、総は長さ4〜10cm、小穂は2〜3列。
小穂は卵形、長さ2〜2.7mm、第一包頴はなく、第二包頴は小穂と同長全体に微小な凸点と絹糸状の長毛がある。 第一小花の護頴は外側にあって扁平、へりに絹糸状の長毛があり中央脈が目立つ。第二小花は稔性があり、 護頴は小花よりやや小さく、光沢がある。
南米原産の帰化植物。開花は6〜9月。

恩納村 2015.6.20

(左・中)総は長さ4〜10cm、小穂は2〜3列。(右)下方の葉鞘には開出荒毛が密生する。
恩納村 2015.6.20

(中)葯は長さ1mm、淡黄色、柱頭は黒紫色。
大宜味村 2015.7.17

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