路傍や林縁等半日陰のやや湿った場所に生える1年草。稈は長い基部が地を這い、高さ60〜80cm。 葉は披針形〜線形で長さ5〜8cm、幅4〜7mm、上面に疎らに毛があり、下面は無毛。 葉鞘は口部に数本の毛があり、葉舌は先の丸い三角形で高さ2〜3mm、膜質。 花序は長さ1〜3cmの中軸上に4〜7個の総を付け、総は長さ7〜10cm、やや褐色を帯び、毛が多い。 小穂は長さ3〜4mm、2mm程の柄を持つものと、無柄のものとが対になってつき、どちらも2小花からなる。中軸、小穂の柄には斜上する毛がある。 包頴は2個とも小穂とほぼ同長、護頴は退化して長さ0.5mm程度、長さ6〜20mmの芒が出て、芒は途中で屈曲する。雄蕊は3個、葯は長さ1.7〜2mm。 分布は九州南部(大隅半島、屋久島、種子島)〜琉球、台湾、中国南部、インドシナ、フィリピン等。 |
←稈の下部は分岐し地を這う。 ↓葉の上面に疎らに毛がある | 葉鞘は口部に数本の毛があり、 葉舌は先の丸い三角形で高さ2〜3mm、 膜質で赤褐色を帯びる。 |