日当りの良い路傍や草地、荒れ地などに生育する高さ50〜100cmの多年草。 ネズミノオに比べて全体に大きく小穂が紫色を帯びる。花序の枝が発達し、長さ20〜50p。 葉は長さ20〜60p、幅2〜5pの線形、内側に巻く事が多い。葉舌は長さ約0.5o、毛状。葉鞘は無毛で縁だけ有毛。 花序は線形の複総状、赤紫色。小穂は長さ約2oの披針形、赤紫色を帯び、1小花だけがあり、短柄がある。 第一包頴は小穂の1/3程度の長さ。第二包頴は小穂の長さの1/2〜2/3、先は円頭〜鈍頭〜鋭頭と色々。内頴は果実より長い。 果実の長さは1.2mm程度、先端に小さな突起がみえ、赤紫色〜暗褐色に熟す。 「日本イネ科植物図譜」によると本種はネズミノオの変種でネズミノオは関西以北に多く、琉球や熱帯に移るにつれてムラサキネズミノオが多くなる。 ただ形態が連続しているらしい。 分布は本州〜琉球。開花は9〜11月。 |