メヒシバ(雌日芝)

イネ科 メヒシバ属
Digitaria ciliaris

路傍、荒地、畑地に生える1年草。稈は倒れて節部より根を出して広がる。開花した稈は高さ40〜70cm。
葉鞘は開出する毛が疎らにあるか、又は無毛、葉舌は高さ1〜3mm。葉長さ3〜15cm、幅3〜10mm、無毛か海岸性のものは下面が有毛。 花序は3〜8個の総よりなり、総は中軸の周りに2〜3段に輪生することが多い。(コメヒシバは1か所から総を出す) 総の花軸は扁平で翼があり、翼のヘリに小刺針が並んでつく。(コメヒシバには小刺針は殆ど目立たない)
小穂は長と短の柄を持つ2個の物が一組になり、披針形、長さ2.5〜3.5mm、第一包穎は三角形で長さ0.25〜0.5mm、第二包穎は披針形で 長さ1〜2.4mm、小穂の1/2〜4/5長、3脈があり、ヘリに長毛が並ぶ、下方小花(不稔)の護穎は小穂とほぼ同大同形で7脈があり、多毛〜無毛、 上方小花(稔性)は小穂よりわずかに短く、護穎は薄い革質、果実を抱き、熟すと黄色になって小穂ごと落下する。葯は長さ0.6〜1mm、柱頭は紅紫色。
分布は日本全国、全世界の暖帯から熱帯。開花は7〜11月。

浦添市 2023.9.29

浦添市 2023.9.29


花序は3〜8個の総よりなり、
総は中軸の周りに2〜3段に
輪生することが多い。

小穂は長さ2.5〜3.5mm
上方小花(稔性)の護穎は薄い革質、
果実を抱き、熟すと黄色になって
小穂ごと落下する。

(左)浦添市 2023.9.29(中・右) 2015.6.30

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