低山地の日あたりの良い草地、湿地に生える小形の1年草。稈は細く、下方で分岐し、高さは10〜35cm。 葉は平らで長さ3〜7cm、幅2〜5mm、葉鞘と共に疎らに長毛が生え、毛の基部は膨らんで小凸点となる。 葉舌は白色膜状で高さ1〜2mm。 花序は普通2本(1〜3)の総からなり、総の中軸は扁平で長さ3〜8cm、小穂は2列に並び、長さ2.7〜3.8mm。包頴はほぼ同長で、内側に折れ、 背は竜骨となる。第1包頴がやや狭く、第2包頴は竜骨部に狭い翼(ひれ)がある。小穂の柄はごく短く、上端に短毛の環がある。 第1小花は膜質透明の護頴のみとなり、長さ包頴の約1/2、先は房状に裂け、内頴はない。第2小花は両性、護頴は膜質で包頴よりやや短く、 先は浅く2裂しその窪みから中央脈が伸びだして細く長い芒となる。芒の長さは3〜10mm。 分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄北部、インド、インドネシア、オーストラリア。開花は3〜7月。 小形で護頴の芒が無いか、ごく短いものをヒメカリマタガヤと呼ぶ事もある。(日本イネ科植物図譜より) |