ハイチゴザサ (這稚児笹) 

イネ科 チゴザサ属
Isachne nipponensis

山地の林内の湿地、渓流沿いに生える小型の多年草。主稈は節部から発根しながら地表を這い、節ごとに直立、斜上し高さ5〜10cmになる。
葉は長楕円形〜広披針形、長さ10〜30mm、幅4〜8mm、先は尖り、縁は多少波打つ。
葉鞘は長さ7〜15mm、節間より短く、へりには白毛が列生、葉舌はなく白色の長毛列となる。
花序は円錐形、長さ1.5〜5cm、枝は細く糸状、殆ど平滑それぞれ1〜5小穂をつけ、小穂の柄にはチゴザサと違い帯状の腺はない。 小穂は長楕円形、深緑色、長さ1.5mm程、ほぼ同形の2小花からなる。包頴は同長、3〜7脈があり、背の上半部には疎らな長毛がある。
分布は本州(南西部)四国、九州、琉球。開花は9〜10月。

国頭村 2018.9.16

(左)この画像のもので円錐花序の長さ5cm、葉の長さ4cm、幅8mm。(中)小穂の長さ約1.5mm。
国頭村 2018.9.16

(左)開花中 2個の小花は完全小花で頴果が出来る。(右)葉鞘のへりには白毛が列生する。
国頭村 2018.9.16

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