タヌキシダ(狸羊歯)

オシダ科 オシダ属
Dryopteris labordei


山地樹林下に生える常緑性シダ。ヌカイタチシダモドキに似るが、それより葉が小型で、 最下羽片が大きく葉軸がカーブして先端が尾状になる事が中国のタヌキシダに当たると言われている。
根茎は短く斜上、塊状。葉柄はわら色〜暗褐色。葉柄下部の麟片は線状披針形〜線形で黒〜黒褐色。
葉の切れ込みは2回羽状複生〜3回羽状深裂で広三角形。中軸と羽軸がほぼ直角に交わる。葉の裏面の羽軸、中軸には袋状の小さな麟片がある。
胞子嚢群ほぼ全体につき、中肋と辺縁の中間生。包膜は円腎形、ほぼ全縁、中心部は紅色、周辺部は灰白色。
分布は琉球列島(沖縄島)

2012.3.24

 2012.3.24

胞子嚢群は小羽軸と辺縁の中間かやや小羽軸よりに並ぶ。
2012.3.24

根茎、葉柄基部の麟片は披針形〜線形で黒〜黒褐色。
2013.8.11

葉身中間当たりの裏面。中軸、羽軸には袋状の小さな麟片。
2013.8.11

最下羽片の様子。深葉は紅色(下側)
2013.8.11

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