タイワンジュウモンジシダ(台湾十文字羊歯)

オシダ科 イノデ属
Polystichum hancockii

山地の谷間の湿った所や渓流の岩上等でみられる常緑性のシダ。根茎は短く、斜上し葉を叢生する。
葉柄は淡緑色で光沢があり、長さ12〜30cmで、基部には淡褐色の長さ3〜5mmの鱗片があり、中軸も同様に光沢がある。
葉は1回羽状複生(最下羽片のみ2回羽状復生)長さ15〜30cm、先は尾状に伸び鋭尖頭。 側羽片は単柄があり、長楕円状披針形、基部上側に耳片が発達し、最下の側羽片は卵状楕円形。小羽片は鋸歯縁(先は芒状) 胞子嚢群は葉身・羽片の頂点側から付き、中肋と辺縁の中間につき、円形、径1〜1.4mm、包膜は早落性で円形。
分布は琉球列島(奄美大島以南)、中国、台湾。

国頭村 2012.3月

(右側)胞子嚢群は羽片の中肋と辺縁の中間に1列につき、耳片の部分は複数列につき、後ろ側は殆どつかないか、先端よりのみ1列に並ぶ。
国頭村 2012.3月

(左)国頭村 2011.9.25   (右)国頭村 2008.6.15
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