主に海岸近くの岩場、石灰岩の崖地に生える常緑低木。雌雄別株。幹は太く柱状で高さ1.5〜8m、径20〜30cm、時に枝分れすることもある。。樹皮は粗く黒褐色。 葉は茎頂に螺旋状について集まり、長さ100〜150cm、幅20〜30cm、1回羽状複葉を多数出し、小葉は長さ10〜20cm、幅1cm程の線形で多数付き、全縁、 縁は裏面に多少反り、表面は深緑色で光沢があり、裏面は淡緑色で軟毛がある。 花は幹頭の葉間から出て、雄花は黄色い大型の円頭状の球花で、30〜70cm、多数の小胞子葉からなり、栗粒大の小胞子嚢を密布する。 雌花序は30〜40cmの半球形で多数の羽状に分かれた心皮からなり、この心皮の根元に胚珠があり、果実になる。種子は成熟すると朱色になる。 分布は九州南部(宮崎県以南)〜琉球列島、中国南部、台湾。 |