海岸や河口の塩基性湿地に生える多年草。疎らに生え、横走する長い根茎がある。 葉は有花茎より短く、幅1.5〜3mm、深緑色、縁はざらつく。 基部の鞘は赤紫色。腹面に糸網を生じる。 苞は葉状、無鞘〜短鞘。 有花茎は高さ30〜60cm、断面は3稜形、陵がざらつく。 小穂は上部の2〜4個は雄性で線形、長さ2〜4cm、下方の1〜2個は雌性で互いに離れてつき、長さ1〜2cm。 雌花の鱗片は卵状三角形で長さ果胞の半分程度。果胞は楕円形、長さ6〜8mm、コルク質、細脈があり、無毛、 先は急に狭まって太く短い嘴となり、口部は2歯、乾燥すると褐色に変色する。 痩果は楕円形、長さ3.5〜4.5mm。柱頭は3岐。 分布は北海道、本州、四国、九州〜南西諸島。朝鮮、中国、台湾、ウスリー。開花は5〜6月。 |