シオカゼテンツキ(潮風天突)

カヤツリグサ科 テンツキ属
Ficus ampelas

海岸の岩場、砂浜、その近くの草地でみられる多年草。全体が無毛、小型でやや叢生し、短い根茎を持つ。
有花茎は高さ15〜40cm、平滑で硬く、光沢がある。
葉は線形、扁平、辺縁は内曲し、幅1.5〜3mm。 基部の鞘は褐色〜濃褐色。
花序は散房状で多数の小穂がつく。小穂は卵形〜長楕円形、長さ3〜6mm、褐色、 5〜15個の花をつける。
鱗片は広卵形、長さ3〜5mm、褐色。痩果は長さ0.8〜1mm、黒褐色、柱頭は2岐又は3岐する。 花期は7〜12月。
分布は本州(茨城県、新潟県以西)伊豆半島、四国、九州(奄美大島)〜琉球諸島(沖縄島)台湾、中国、インド等。

恩納村 2014.9.7

恩納村 2014.1.15

恩納村 2014.9.7

小穂は長楕円形〜卵形、長さ3〜5mm、幅2mm。(左)痩果は倒卵形、黒褐色、長さ1mm以下、花柱は長さ1.5mm、中央まで2岐〜3岐する(中・右)
恩納村(左・中)2014.9.7 (右)名護市2014.9.12

この場所の物は名護市の高台の公園の中で、柱頭が3岐していたので、
暫く別のものと考えていましたが、 最近になって詳しい方にお尋ねしたら、
柱頭が3岐するシオカゼテンツキもあると教えて頂きました。(2021年6月)

名護市 2014.8.30

海岸の隆起サンゴ礁の隙間で、繊維状になった根茎の大きな塊が残ったままの姿が見られた。 (上部はハマエノコロ)
読谷村 2015.8.6

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