シコウラン(指甲蘭)

ラン科 マメヅタラン属
Bulbophyllum macraei


・常緑広葉樹林内も樹上や岩上に着生する常緑の多年草。根に卵形の偽球茎をを付け、先に1葉を付ける。
・葉は卵状楕円形〜卵状長楕円形、革質、表面に光沢があり、長さ10〜17cm、幅3〜5cm、やや鈍頭。
・花茎は偽球形下部側方から直立又は斜上し、長さ11〜15cm、細く途中に2〜3個の鱗片葉(長さ1cm位)がある。
・花は花茎の先端に2〜6個、傘状に出て淡黄色地に紫紅色を帯びる。苞は披針形、長さ4〜5mm、鋭尖頭、
・背萼片は狭長楕円形、長さ8〜10mm、鋭頭。側萼片は線状披針形で先は針状に尖り、長さ25〜30mm、5脈。
側花弁は長楕円状卵形、長さ6mm。唇弁は舌状で小さく、太く短く厚質、径3mm。
・分布は種子島、奄美、琉球。開花は7〜9月。

2012.8.1

国頭村(左)2012.8.1 (右)2012.8.14

2009.8.15


他にタネガシマシコウランと言われる物があり、葉が楕円形、花の色が紫紅色、側萼片が短い等の相違点がある様ですが、
同色でも側萼片の長さはかなり差があり、すでに盗掘にあった個体も多く、
はっきりしないのでここでは区別しない事にします。
2009.8.15

別な山で花色の黄色いタイプ。大きな古株の左下の方で咲いているのが分かりますか。
2009.8.8


花の横顔のアップ。↓ 果実→
(左)大宜味村 2009.8.8 (右)国頭村 2013.8.19


やっと開花に出会う事が出来ました。色は赤っぽくて長く伸びた花茎の先に花が5個ついていました。
よくみると株の右側に根っこの様なのが伸びているのがみえますが、前回の花の時に咲いた後なのだそうです。
花が咲いている間は1週間位らしいですが、会える機会が少ない中でこの日は幸運だったなぁ〜と思いました 2007.8.5


花の下側に長く伸びているのは側蕚片という様で長さを測ると4cmありました。2007.8.5





2006.1.22

2005.9.24

この日は別な野性ランの撮影が目的でしたが、近くにこんな風に岩に着生していました。
2005.9.24



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