海岸の砂地や岩場、又は海岸に近い低山地に生える多年草。束生して大きな株を作るが匍ふく枝は出さない。 有花茎は高さ70cm、三角柱形、上部はややざらつく。葉は多数、線形、長さ70〜90cm、幅3.5〜7mm、 深緑色で硬く、辺縁は中部以上にざらつく。基部の鞘は暗褐色でのち繊維状に分解する。 花序は円錐花序で長さ30〜40cm。頂小穂は雄性、側小穂は雄雌性、上部から1/3〜3/4は雄花、雌花は10〜15列。 雄鱗片暗褐色〜褐色、芒は2〜3mm。雌鱗片は褐色〜濃栗色で芒は3〜4mm。 果胞は鱗片より長く、楕円形、 長さ3.5〜4.5mm、稜間に10〜13脈があり、無毛。口部は深く2又して外曲する。 痩果は倒卵形、長さ2.2〜2.5mm。 花柱基部は湾曲し、柱頭は3岐する。 分布は奄美大島、徳之島、伊平屋島、沖縄島。開花は12月〜1月。 |