サキシマスケロクラン(先島すけろく蘭)

ラン科 ムヨウラン属
Lecanorchis flavicans

低地の自然林の林床に生える、葉を欠く腐生の多年草。根茎は短く、やや上向し、木質。
茎は単一又は基部で分岐し、長さ20〜30cm、真直で硬く無毛、鱗片を疎らにつける。鱗片は3角形、やや茎を抱き、鋭頭、長さ2〜3mm。
総状花序は茎頂につき、始め1〜2個の花をつけ、その後上に向かって数花をつける。花は半開して上向き、やや長い鐘状で淡黄褐色、 萼片と花弁は長さ13mm、唇弁は長さ14mm、白色、3裂し、縁は細裂し、中央裂片はほぼ円形、上面全体に長毛が密生し、側裂片は3角形。
県内の分布は石垣島、西表島(八重山諸島の固有種) 開花は不明(不定期に咲く)

石垣島 2018.10.16

(左)唇弁の中央の裂片の上面に白い長毛が密生する。(中・右)茎は硬くやや下部で分岐する。
石垣島 (左)2018.10.16  (中・右)2018.4.26

(左)果実 (中)鱗片は茎を抱き、その中から花が出ている。(右)蕾は下から順に咲く様だ。
石垣島 2018.4.24  

トップへ戻る


inserted by FC2 system