石灰岩地帯の林内、林縁等でみられる小高木。高さは4〜10mで雌雄異株。 葉は大形で互生し、盾形〜卵形〜長楕円状卵形で長さ 10〜25cm、全縁又は鋸歯縁、長い葉柄を持ち、葉柄は葉面の基部ではなく、裏側の中央よりやや下につき、葉脈もそこから放射状に広がる。 雄花序は円錐状、総状で長さ13〜30cm、葉を超えて伸びる。雄花は卵形の苞の脇に多数つき、萼裂片は4個、花弁はなく雄蕊は4〜6本、葯は4室。 雌花序は総状で雄花序より短い。雌花の萼裂片は2〜4個、子房は2〜3室、腺点が密生する。柱頭は2裂する。胚株は各室に1個生じる。 果実は白緑色球状楕円形で、表面は薄い蝋質の腺に被われ、軟刺がある。室果は2〜3個の分果からなる。 分布は奄美大島以南、琉球の各島、台湾、南中国、東南アジア、オーストラリア、太平洋諸島西部。開花は2〜4月。 |