・山地の林床や山麓、林縁、路傍等に生える常緑性のシダ。根茎は太く短く、斜上、直立して葉を叢生する。 ・葉柄は淡緑色、鱗片は披針形〜線状披針形、小突起縁、黒褐色が多く基部で密、、秋に出る葉は黄褐色もある。 ・葉身は2回羽状深裂〜複生。卵形〜三角状卵形、長さ40〜60cm、幅15〜22cm、鋭尖頭、小羽片の葉脈はほぼ1回2叉分岐 ・側羽片は長楕円状披針形〜長楕円状狭披針形、ほぼ無柄〜単柄。小羽片は長楕円形、軸に沿着、裂片は円頭〜鈍頭、深裂、波状縁〜浅い鋸歯縁。 ・胞子嚢群は円形、葉身、羽片の頂点からつき、葉身の先端半分まで。包膜は円腎形。 ・分布は本州、四国、九州。 |
(左)胞子嚢群は葉身、羽片の頂点からつき、葉身の半分程度に限られている。(左右)
側羽片はほぼ無柄〜単柄。胞子嚢群がつく葉とつかない葉に大きさではあまり差がない。小羽片は長楕円形、軸に沿着、裂片は円頭〜鈍頭、波状縁〜浅い鋸歯縁。 (右)葉軸、羽軸の背軸面でやや密に披針形、線状披針形の鱗片をつける(葉軸のものは黒褐色、羽軸のものは黄褐色) |
鱗片は披針形〜線状披針形、小突起縁、 黒褐色が多く基部で密、、秋に出る葉は黄褐色もある。 (左右)高尾山 2013.5.16 |
胞子嚢群は葉身、羽片の頂点からつき、葉身の半分程度。 クマワビに似るが、胞子が付いた葉が小さくなる事はない。包膜は円腎形。 (左右)愛媛県 2023.5.8 |