オキナワスゲ(沖縄菅)ホウランスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属
Carex breviscapa

山地林縁、林下に生える多年草。束生し匍枝はない。有花茎の高さは10〜30cm。
葉は有花茎より長く幅4〜6mm、上面はざらつき軟薄質。基部の鞘は褐色のせんい網がある。
頂小穂は雄性、線形、長さ2cm以下で無柄。側小穂は雌性又は雄雌性、線形、長さ2〜5cmで短柄があり、下部のものは基部で枝分かれする。 雄鱗片は単褐色〜褐色、円頭。雌鱗片は半透明又は淡褐色、円頭。
果胞は鱗片より長く、上部がひょうたん状にくびれた楕円形、長さ3.5〜4mm、稜間に7〜10脈があり、上部のみ短毛疎布し、緑白色、 上部は急に狭まり短嘴となり、縁に刺毛があり、口部は2歯となる。
痩果は密に果胞に包まれ中央が盛り上がった菱形、長さ2.4〜2.6mm、幅1.5〜1.7mm、濃褐色、頂部は盆状に凹む。柱頭は3岐する。 分布は南西諸島(奄美以南)、台湾、東南アジア、スリランカ、オーストラリア北部。開花は10〜12月。

観察の詳細はブログで

山地の渓流の苔の生える岩上に生えていました。
丁度開花している姿です。

国頭村 2014.9.13

国頭村 2014.9.13

痩果が完熟しても葉の中に埋もれるように小さく、白く見えるので分かりやすい。頂生する雄小穂が見えます。
国頭村 2014.12.6

 

側小穂雌性、又は雌雄性(画像左側)
国頭村 2015.7.4

国頭村 2021.11.7

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