オキナワヒメナキリスゲ(沖縄姫菜切菅)

カヤツリグサ科、ナキリスゲ属
Carex sacrosancta var. tamakii

山地の渓流沿いで見かける多年草。根茎は短く横伏し、密に叢生する。有花茎の高さは20〜60cm。
葉は有花茎より短く長さ35〜50cm、幅は2〜3mm、硬質でざらつき、基部の鞘は濃褐色で繊維状に細裂する。 下部の包の1〜2個は狭い葉状で長さ花序の半分程度。
小穂は雄雌性、頂部に少数の雄花をつけ、狭柱形、 雌花は5〜10列、長い柄がある。雄鱗片は褐色、鋭頭。雌鱗片は褐色、鋭頭。果胞は雌鱗片より長く、卵形、長さ2〜2.8mm、稜間に太脈があり、 脈上に短毛がある。嘴は短く口部は2歯。痩果は密に果胞に包まれ楕円形、長さ1.5mm。柱頭は2岐、長さ2〜3mm。 分布は沖縄。日本固有。

国頭村 2015.9.14

小穂は雄雌性、頂部に少数の雄花をつける。
国頭村 2015.9.14

果胞は雌鱗片より長く、卵形、長さ2〜2.8mm。柱頭は2岐。
国頭村 2015.9.14

渓流の岩上に生える事が多い。周りにはサイゴクホングウシダ、ミメミゾシダ、ヒメタムラソウ等水際の植物がある。
国頭村 2015.1.11

密に叢生し、基部の鞘は濃褐色。
国頭村 2015.1.11

国頭村 2015.1.11

果胞は稜間に太脈があり、 脈上に短毛がある。痩果は密に果胞に包まれ楕円形、
痩果(左)は上下が果胞(中、右)と反対になっています。
国頭村 2015.1.11

国頭村 2021.4.18


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