ナンバンホラゴケ(南蛮洞苔)
シャムオニホラゴケ

コケシノブ科 ホラゴケ属
Trichomanes siamene

山地の渓流沿いや湿った岩壁の泥の溜まった場所に生える小型のシダで常緑の多年草。 根茎は短く匍匐〜斜上、葉を数枚束生する。葉柄は0.7〜1.5cmで上部に翼がある。
葉身は卵状三角形〜卵状長楕円形、2回羽状中裂〜深裂。、最下羽片が大きく、葉面の長さは3〜5cm、幅2.5〜4cm、各軸にも翼がみられる。
ソーラスは裂片に頂生し、包膜はコップ状で唇部は全縁、わずかに反転する。葉面、脈状に無性芽を付ける事がある。 分布は西表島、中国南部、インドシナ半島。

オニホラゴケの変種として扱うのが一般的であったが、分子系統解析の結果は両者の近縁性を全く支持せず
ナンバンホラゴケは近縁種がまだ知られていない系統に属する種である事が強く示唆された:日本産シダ植物標準図鑑より)
西表島 2015.2.15

最下羽片はやや離れてつくのがみられた。ソーラスは裂片に頂生し、長い胞子膿床がみられる。
西表島 2015.2.15

根茎は短く匍匐〜斜上する。
西表島 2015.2.15

オニホラゴケと同様の土壁などの環境に生育する事が多い。
西表島 2015.2.15

葉面の長さ3cmの個体。ソーラスは裂片に頂生し、包膜はコップ状で唇部は多少とも反転する。(オニホラゴケとの区別点)
西表島 2015.2.15


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