ナガバヤブソテツ(長葉藪蘇鉄)


オシダ科 ヤブソテツ属
Cyrtomium devexiscapulae  

・低山地の林床に生えるオニヤブソテツ類の一つで4倍体、羽片が長く基部が広いくさび型であるもの。根茎は直立〜斜上。
・葉柄は淡緑色で長さ26〜34cm。葉柄の鱗片は黄褐色、卵状披針形、先端は尾状、不規則な突起縁、下部の物は中心が褐色になる。
・葉は1回羽状複生、長楕円状披針形、長さは40〜60cm、先端はやや尾状で鋭頭〜鋭尖頭、色は光沢のある暗い緑色。側羽片は長楕円状披針形、 (先端は鎌状に曲がり基部、上側はやや膨らむが明瞭な耳片にはならない。)単柄があり、全縁〜波状縁。
・胞子嚢群は円形、羽片の頂点側からつき、葉裏全体に散在する。包膜は円形でほぼ全縁、中心部は黒褐色、周辺は灰白色。胞子嚢中の胞子数は64個
・分布は本州、四国、九州、琉球列島(沖縄諸島)
佐賀県 2016.4.16

(左)側羽片は長楕円状披針形。先端は鎌状に曲がり基部、上側はやや膨らむが明瞭な耳片にはならない。(中)根茎は直立〜斜上。 ・葉柄は淡緑色
佐賀県 2016.4.16

(中)新葉の基部近くには毛状小鱗片(長さ約2mm)が見える。(右)葉の裏面は白緑色、ソーラスは散在し円形。
佐賀県 2016.4.16

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