ムロトムヨウラン(室戸無葉蘭)

ラン科 ムヨウラン属
Lecanorchis amethystea

山地の自然林の林床に生える菌従属栄養植物。草丈は30〜45cm。
黒褐色の茎頂に6〜15cmの花序を出し、乳白色の花を数個咲かせる。唇弁は淡紫色で3〜5脈でわずかに3裂する。 蕊柱は唇弁と合着し、基部は毛を散生する。果実は褐色で茎に対して鋭角につく。

クロムヨウランとの相違点は、
花は朝から午後でも咲いている。(クロムヨウランは午前中の早い時間に咲き午後には閉じている)
茎の色はやや褐色で高さが30−45cm、(クロムヨウランは黒く、高さは9〜27cm)
花のつく間隔が5〜10mmでややまばらである(クロムヨウランは間隔がムロトより狭い)
果実が茎に対して鋭角(20〜45°)につくことなどである。(クロムヨウランは70〜90°)
分布は四国(高知県)、沖縄県。開花は7〜9月。
記述は四国の野生ラン野の花賛花を参考にさせて頂きました。

当初クロムヨウランとして載せていた物ですが、ムロトムヨウランに、名前を変更して記述を改めました。

この花が見たくて何度かやんばるの森に通ったのですがが、朝の9〜10時ではすでに花が閉じてしまって
きれいな開花にはまだ出会えていません。来年のこの時期にもっと早朝に行きたいと思っています。
(左)2008.8.23  (右上)2008.8.31 (右下)2008.8.16

やっと開花の撮影に成功しました。この日咲いていたのは一株だけで他の花は閉じたままで、
開花時間は早いに越した事は無いようです。撮影は午前7時。2009.8.9

紫色の唇弁は筒状に見えるが、お皿の様になっている2009.8.9


始めは午前中の早めの時間帯でないと開花は見られないと思っていましたが、この日は午後でも数か所で花を咲かせていました。
(クロムヨウランは午前中早めの時間帯に開花する様です)
国頭村 2011.8.3

咲き始め(左)から10日後には5個目(中、右)が開花していた。
国頭村(左)2016.7.5 (右)2016.7.15

国頭村   2016.7.15

 
大宜味村 2016.8.23

 
大宜味村 2016.8.23

   
国頭村  2018.7.7
国頭村 2021.7.4

   
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