クサマルハチ(草丸八)

ヘゴ科 ヘゴ属
Cyathea hancockii


・森林の林下に生える小型のヘゴの仲間。茎は短く匍ふく斜上又は直立、幹が出来る事はない。(チャボヘゴも同様)
・葉柄は葉身と同長又は葉身が長い。葉柄基部の麟片は披針形で辺縁に微細突起があり、先端は尾状に伸びる。
・葉身は三角状長楕円形〜かやや狭く、2回羽状複生〜3回羽状深裂。(葉身:葉柄の比は1-1.4)
・羽軸は赤褐色で表面はざらつき、下面に小さい鱗片をつける。
・側羽片は長楕円状披針形、有柄、最終裂片は鈍頭、鋸歯縁。
・ソーラスは裂片の中肋と辺円の中間、又はやや辺縁より。包膜はない。
・分布は本州(紀伊半島)四国(徳島、高知)九州(宮崎、鹿児島)琉球(沖縄島以北)中国、台湾

国頭村 2013.1.13

葉柄基部には光沢があり、切り揃えた様な麟片を見かける事が多い。(左)
国頭村 (左)2012.8.12 (右)2013.1.13

最下羽片、羽片には柄があり、大きいものの小羽片は全裂する事がある。(右)
国頭村 2013.1.13

ソーラスは中間〜やや辺縁よりで包膜はない。
国頭村 2013.1.13

大きめの葉の裏面の鱗片。裂片は鈍頭で鋸歯縁、葉脈は単生、又は分岐し、辺縁に達する。
国頭村 2012.8.12

茎は短く匍ふく斜上又は直立。ここの物で葉柄22cm、葉面の長さ32cm。
国頭村 2017.1.24

(左)最下羽片の基部の第一小羽片は独立していた。(右)裂片は鈍頭、鋸歯縁、ソーラスは中間〜辺縁寄り
国頭村 2017.1.24

@葉柄基部付近の鱗片は披針形で辺縁に微細突起あり。先端は尾状に伸びる。
A鱗片の長さ4.5mm
B葉身の鱗片は淡褐色で袋状、先端部は茶褐色で剛毛状。
C葉脈は辺縁に達する。裂片は鈍頭、鋸歯縁。ソーラスは包膜がなく、中間かやや辺縁より。
国頭村 2017.1.24

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