クロツグ(譏P)

ヤシ科 クロツグ属
Arenga engleri


石灰岩地域によくみられる常緑の低木。幹は直立し、高さは3〜5m。
葉柄は長さ1m、分解されて出来た黒い繊維で密に覆われる。葉は大形の羽状複葉で長さ1〜3m、30〜50対の小葉に分かれる。 小葉は革質、広線形で長さ20〜60cm、幅1.5〜3cm、不規則な歯牙があり、裏面は中肋が隆起し、灰白色を帯びる。 雌雄同株で雄花、雌花は別々の花序につく。雄花は小さな萼片と長さ1.5〜2cmの長楕円形の花弁がある。葯は線形。 雌花はふつう球形で花後大きくなり長さ7〜9mmに達し、花弁は扁三角形。果実は球形、径2cm位、暗赤色に熟する。
分布は奄美諸島以南。台湾。八重山にはコミノクロツグがある。
(左)名護市 2007.6.9  (右)2012.5.27

葉は長さ1〜3m、小葉は30〜50対で基部は耳上、内折して葉軸につく。(右)幹は黒い繊維に覆われる。
国頭村 2020.6.14

(左)雌花の花弁は3角形。(右)果実は2cm程の楕円形で、赤みを帯びた黄色に熟する。
(左)今帰仁村 2020.6.15 (右)2020.4.19

雄花は小さな萼片と長さ1.5〜2cmの長楕円形の花弁がある。葯は線形。
(左)国頭村 2012.5.27 (右)今帰仁村 2020.6.7

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