クロタマガヤツリ(黒珠蚊帳吊)

カヤツリグサ科 クロタマガヤツリ属 
Fuirena ciliaris

湿地、泥地、に生える1年草。植物全体に軟毛をもち、疎らに叢生する。有花茎は高さ10〜40cm、横断面は不明な3稜形。
葉は線形で扁平、長さ7〜15cm、幅3〜7mm。先は急に尖る。鞘の長さは1.5〜3cm。
花序は1〜2個で3〜10個の小穂を密につける。小穂は楕円形、長さ4〜7mm、黒緑色。鱗片には長毛があり、長さ1.6〜1.8mm、薄い膜質、 約1mmの長く外曲した有毛の芒をもつ。花被片は6本、そのうち3本は針状で短いか又はなくその他の3本は平板状で4角形、単柄があり、 頂部はわずかに凸頭となり、痩果と同長または少し長い。
痩果は倒卵形、長さ約0.7mm、横断面は3稜形、淡褐色で平滑。柱頭は3岐する。
分布は本州(千葉県以西)四国、九州、南西諸島。朝鮮半島、台湾、中国、インドネシア、マレーシア。開花は6〜10月。

西表島 2013.10.29

西表島 2013.10.29

根茎は無い。鞘は緑色。
西表島 2013.10.29

伊是名島 2014.10.8


雄蕊の葯、雌花の柱頭もみえた花盛りの花序

西表島 2022.7.11

(左)小穂は長さ4〜7mm。(中左)鱗片には長毛があり、長さ1.6〜1.8mm、薄膜質、芒は約1mm。
(中右)花被片は6本、3本は針状、3本は平板状で4角形、単柄がある。(右)痩果は0.7mm横断面は3稜形。
西表島 2013.10.29

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