山地林縁のやや湿気のある所でみられる高さ1〜2mの多年草。
葉縁を除き全株無毛。葉は長楕円状披針形で長さ50〜100cm、幅8〜15cm、両端は鋭尖でうすい革質、舌片は長さ5〜7mm。 総状円錐花序は長さ20cm、花は3cm位で、蕾時は包で包まれている。包はボート形で長さ12mm位、萼は円頭状、長さ1cm、 花冠は白色、唇弁は広卵形で長さ2〜3cm、紅斑紅条があり、前縁はしわが多い。果実は球形、赤熟長さ1.3p位。 ゲットウに良く似るが、ゲットウの様な芳香はない。分布は九州南部〜沖縄。 同じ属にはゲットウやアオノクマタケランがあり、良く似ている。 当初この花はクマタケゲットウと教えてもらったが、沖縄植物野外活用図鑑ではクマタゲゲットウは 南大東島産のタイリングゲットウと本種の自然交配によって出来た雑種と記されていた。 |