コウキヤガラ (小浮矢柄)

カヤツリグサ科 ウキヤガラ属
Nervilia sp.

海岸近くの湿地などに生える多年草。基部は膨れて塊茎となり、地下茎は長く伸びて横走する。
有花茎は高さ50〜100cm。葉は線形で主に茎の下部につき、幅2〜5mm。苞は花序より長く葉状で1〜3枚。
花序は茎頂に出来、1〜6個の小穂をつけ、内1〜2個は柄を持つ。小穂は卵形、長さ8〜15mm、赤褐色。
鱗片は長さ5〜6mm、細網があり、凹頭、中肋は突出して芒となる。 痩果は広倒卵形、長さ3.5〜4mm、光沢のある黄褐色、扁平で両面が少し凹む。刺状花被片は2〜4本、長さは痩果の1/2以下で下向きにざらつく。
柱頭は2岐。7〜10月に熟する。国内分布は北海道〜琉球。

(左)伊平屋島 2014.4.26 (右)名護市 2015.4.12-1

(左)伊平屋島 2014.4.26 (右)名護市 2015.4.12-1

(左)雄性期 (右)雌性期、柱頭は2岐。

名護市 2015.4.12-1

(左)小穂の1〜2個は柄がある。(左中)匍ふく根の先に塊根が出来る。(右中)鱗片は凹頭、中肋に芒がある。(右)痩果の両面が少し凹む。
伊平屋島 2014.4.26
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