カントンアブラギリ(広東油桐)

トウダイグサ科 アブラギリ属
Vernicia montana


高さ8〜16mの高木。雌雄同株又は時に雌雄異株。葉は互生し長さ5〜20cm、長い柄があり、単葉で全縁又はく3〜5裂する。 葉柄の上部(葉の基部)に1対の腺がある。花は枝先に大きな円錐花序を作り花の径は径2cm、長さ3cm、花弁は5枚、基部は淡黄色だが、 のち紅色を帯びる。雄しべは9〜10個、雌しべには柱頭が3個あり、柱頭の先は2裂する。 果実の表面にはいぼがある。
分布は沖縄島北部。開花は5〜6月。種子から桐油と呼ばれる油を採取して塗料などに用いる。

国頭村2012.5.7

雄花 国頭村 2012.5.7

国頭村 2012.5.7

国頭村2017.5.23

国頭村2017.5.23

(左)カントンアブラギリの果実 国頭村2017.5.23    (右)アブラギリの腺体には柄が見られる。 屋久島 2017.5.17


沖縄では昔ウルシ塗りの薄め液としてこの種子から取れる油が使われていた様ですが、リュウキュウ王朝のご用達の木として
山中に植えられたとの事です。毎年5月の始めに綺麗な花を咲かせます。花の中心が黄色から赤に変わり、形が綺麗なまま
地に落ちて、山道を埋め尽くしています。見上げると高い木のうえにたくさん咲いていました。2004.5.9

雄花 国頭村 2004.5.9

雄花 国頭村 2004.5.9
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