イソヤマテンツキ(磯山天突)

カヤツリグサ科 テンツキ属 
Fimbristylis sieboldii

海岸の岩窪や塩性湿地に生える1年草。やや叢生し、無毛。有花茎は高さ15〜40cm、平滑。
葉は幅1〜1.5mm、有花茎より短い。基部の鞘は暗褐色。苞は花序と同長で2枚。
花序は散房状、小穂は3〜10個つき、披針形、長さ0.6〜1cmで褐色。鱗片は倒卵形、長さ3〜4mm、淡褐色、鋭頭、上部に微細な毛がある。
そう果は倒卵形、長さ1.2mm、完熟すると淡褐色になる。花柱は扁平でなく、やや細く、有毛。柱頭は2個。
分布は本州(千葉、石川県以西)小笠原諸島、伊豆半島、四国、九州〜南西諸島。朝鮮半島、中国。開花は8〜10月。

西表島 2013.10.29

沖縄県内では他にまだ探せていないので、以下県外(屋久島)で見たものを載せます
屋久島の海岸ではよく見かけた。岩の窪みに生えていた所。
屋久島 2019.6月

砂地で。下には岩があったかも知れない。沖縄のシマテンツキに似るがこちらの方が全体的に小さい。
屋久島 2019.6月

(左)基部の鞘は暗褐色(濡れていると赤褐色に見える)(右)苞は花序より長いのもある。
屋久島 2019.6月

そう果は倒卵形(レンズ形)、長さ1.2mm、鱗片は長さ3〜4mm、鋭頭。
屋久島 2019.6月

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