イリオモテミミモチシダ(西表耳持羊歯)(仮称)

イノモトソウ科 ミミモチシダ属  



マングローブ林やその近くの湿地や溝などに稀に生える長さ1〜2mの常緑性シダ。
茎は匍匐、短く斜上又は直立し、鱗片をつける。葉柄は時に長さ1mに達する。葉は部分二形。
葉身は頂羽片の独立した単羽状。狭長楕円形。胞子をつけない側羽片は斜上し、長さ2.5cmの柄をもち狭楕円形。
胞子嚢は下部の羽片にはつかず、頂羽片と上部の側羽片の裏側一面にびっしりとつく。
分布は八重山諸島(西表島)日本には1種。与那国島で見たものはミミモチシダとしています。


八重山諸島のミミモチシダの中で、西表の個体群は4倍体である事が知
られ、イリオモテミミモチシダと仮称されている。
4倍対はミミモチシダとトガリバミミモチシダ(日本には分布しない)
との雑種である事が遺伝子解析から示唆されている。
(日本産シダ植物標準図鑑より)
今迄ミミモチシダとしていた物の中で西表島で見たのは、本種(仮称)
としました。


西表島  2009.4.26  

西表島 2011.12.25

上部の羽片の裏側一面につく。
西表島 2012.10.29

西表島 2015.1.30

西表島 2019.7.17

トップへ戻る



inserted by FC2 system