イヌカタヒバ(犬片檜葉)

イワヒバ科 イワヒバ属
Selaginella moellendorffii


八重山地方の石垣島や西表の林下や湿った岩に生える常緑のシダ。根茎が泥や岩上の苔の間を這った後茎が分岐して葉柄状になり、 その上で葉身状になります。葉柄状になる部分は葉身状になる部分とほぼ同長。葉身状の部分は広卵形三角形。
枝の葉は二形で背葉は卵形で先端は芒状に尖り、辺縁には白い膜がある。腹葉は卵形で鋭尖頭、縁には鋸歯があります。 胞子嚢穂は小枝に1個頂生する。

沖縄本島に自生はなく、八重山地方に分布し、県の絶滅危惧種になっているが、日本各地では園芸品からの逸出があり特に珍しくもない様です。

西表島 2013.2.17

葉身は広卵状三角形(左)、小枝の先端の赤いのは植芽(右)
西表島 2013.2.17

背葉の縁は白い膜があり先端は芒状に尖る。腹葉の縁には鋸歯がある。
(左)西表島 2013.2.17   (右)自宅 2013.3.29

胞子嚢穂は枝先に1個頂生(画面中央に胞子がみえます)
西表島 2013.2.17

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