イガガヤツリ(毬蚊帳吊)

カヤツリグサ科 カヤツリグサ属 
Cyperus polystachyos

日当たりの良い平地に生える多年草。植物体は叢生し、根茎は短く、有花茎は硬く高さ10〜50p、横断面は3稜形。
葉は有花茎より短く幅は1〜3mm。葉鞘は膜質で濃赤褐色。苞は葉状、4〜7枚つき花序より長い。
花序は頭状、多数の小穂を密生する。花序枝は単一か又は複数。沖縄のものは長さの違う花序枝を複数持つものが多い。
小穂は密に多数つき、やや直立して扁平、披針形、長さ1〜2cm、15〜50花を密につけ、赤褐色または淡色。
鱗片は広楕円形、長さ約2mm、鋭頭。痩果は狭倒卵形、長さ1mm、上端はやや切形、褐色〜黒褐色、2稜あってやや扁平。 花柱は痩果とほぼ同長。柱頭は2岐する。開花は7〜10月。
分布は本州(関東地方以西)〜南西諸島、朝鮮半島、中国、インド、インドネシア、 オーストラリア、アフリカ。

国頭村 2013..9.22

(左)金武町 2021.7.10 (右)本部町 2021.7.22


沖縄のものは長さの違う花序枝を複数持つものが多くみられる。
(左)国頭村 2013..9.22  (右)金武町 2021.7.10 

本部町 2021.7.22

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