ホシザキシャクジョウ(星咲錫杖)

ヒナノシャクジョウ科 ヒナノボンボリ属
Saionia shinzatoi Hatusima

地表面に近い地中にある菌従属栄養植物。共生する菌の菌糸を介して周辺の樹種の光合成産物を栄養として獲得している。
根茎は枝分かれし、長さ2〜3cm。茎は単立又は少し分岐し、長さ1〜1.5p、径約1mm。鱗片葉は半透明、卵形、鋭頭。
花は総状に2〜5個、まれに1個つき、ほぼ無柄。基部に2〜3個の小苞がつき、小苞は卵形〜狭卵形で、長さ1.5〜2mm、
花被片は青色、長さ約5mm、上部は6深裂する。基部が半円状三角形で先は尾状に伸長し、長さ約3mm、基部の縁は内巻きして肉厚となる。 雄しべは3個、下垂し、花糸は扁平で長さ約1mm、葯隔は楕円形、葯は黄色、卵形、長さ約0.5mm。花筒は鐘形、長さ約5mm、幅2.5〜3mm、縦に6本の筋がある。 子房は倒円錐形、胎座は3個。花柱は短く、上部に2〜3個の短いこん棒状の突起があり、柱頭は3裂する。
果実は肉質、長さ役3mm、種子は楕円形、長さ約0.3mm。分布は沖縄島。開花は9〜10月。

花被は6深裂し先端は尾状に伸びる。雄しべは3個、内側に向いて垂れ下がる。



花は総状に2〜5個つき、青色。ほぼ無柄。基部に2〜3個の小苞がつく。




新芽


小苞は卵形〜狭卵形、基部に2〜3個つく。


雄しべは葯を押し込むように中の子房の方へ向かう。


日にちが経過すると色も緑色に変色して花被片が溶けてなくなり中央の雌しべが見えてくる。


子房は倒円錐形、胎座は3個。花柱は短く、上部に2〜3個の短いこん棒状の突起がある。


結実した株。


地表にこぼれた種子が見え、その横では花もあった。


やや暗い林の中、湿った落ち葉をそっと除くと小さな青色の花が見えた。(周囲の様子は意識的に撮影を控えています。)


掲載した画像は特別に許可を貰って撮影しています。撮影後は枯れ葉をかぶせて本来の状態に戻しています。
画像の無断使用はお断り致します(管理人)


トップへ戻る


inserted by FC2 system