ホンゴウソウ(本郷草)

ホンゴウソウ科 ホンゴウソウ属 
Andruris japonica


暗い林下や林縁で見られる多年草の腐生植物。地下に白色の根茎があり、細かい側根を疎らにつける
地上径は高さ3〜13cm、径0.5mm以下。葉は鱗片状で長さ約1.5mm以下、茎と共に紫褐色。
総状花序は長さ0.5〜2cmで花は4〜15個、上部に雄花、下部に雌花をつける。
雄花は径2mm、花被は紫紅色で深く6裂し、丸く反り返り、 裂片の内3個は先が細く伸び先端に球状の付属体をつける。雄しべは3個、葯は横方向に長く、葯隔から針状の付属突起が伸び花被片の約半分の長さになる。
雌花は径約1.5mm花被は6裂、心皮は多数で球状に集まっている。花柱は糸状で長さ約0.7mm。
果実は多数の心皮が集まった径約2mmの球形の集合果となる。 分布は本州(宮城県)〜琉球。開花は春〜秋。

この場所の物は夏に咲き、茎の分岐が多く、花の数が多くつく。
国頭村(左)2012.8.1 (右)2016.8.24

国頭村 2012.8.1 

国頭村 2014.2.25

(左)果実期の雌花と種子。(中)雌花(上)と雄花(下) (中・右)雌花の心皮は多数で球状に集まっている。花柱は糸状で長さ約0.7mm。
国頭村 (左)2015.12.29 (中)国頭村 2016.6.4(右)大宜味村 2016.6.5

(左・中)国頭村 2016.6.12(右)大宜味村 2016.6.5

雄花の花被は紫紅色で深く6裂し、丸く反り返り、 裂片の内3個は先が細く伸び先端に
球状の付属体をつける。葯隔から針状の付属突起が伸び花被片の約半分の長さになる。
国頭村 2016.8.16

(左)結実が始まると雌花の心皮は外側から順に膨れてくる。(右)若い果実
(左)国頭村 2018.7.7(右)2017.9.10

雄花の花被裂片6個の内3個に球状(これは小さめの付属体)が付く。雌花の花柱の周りにギザギザは見えなかった。
大宜味村 2018.8.21

大宜味村 2019.8.3

(左)雄花の花被片が8裂しているものがあった。(中)は6裂。
大宜味村 2019.8.3

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