林縁、林下に生える常緑性のシダ。麟片は葉柄基部で密にみられるが、それより上ではごく疎ら。 葉柄は淡緑色、展開時は帯紅紫色。葉身は2回羽状全裂〜複生。各羽軸に披針形〜線状披針形の鱗片があり、小羽片中肋のものは袋状。 羽片は8〜10対、又はそれより多く、ほこ型の頂羽片様の部分を作る。最下側羽片はやや非相称の卵状披針形で下向き第一小羽片は明らかに小さい。 小羽片は狭長楕円形でやや内側に曲がった鋸歯縁。 胞子嚢は葉身の先端側、羽片の基部がわからつき、中肋寄り、円形でやや大型。包膜は円陣形、ほぼ全縁、中心部は紅色又は灰白色。分布は九州南部から琉球。 |