山地の林下に生える常緑性のシダ。根茎は太く短く直立し、太い根で密に覆われる。 葉はやや接近して出て、葉柄は通常葉身よりやや短く、下方には線状披針形の褐色鱗片を密生する。 葉身はほぼ三角形、2回羽状複生、長さも幅も1mを超える事がある。下部の羽片は狭長楕円形、鋭頭、下部の方は短柄がある。 基部は広い心形、羽状に浅裂〜中裂する。小羽片は全縁または細鋸歯縁。 胞子嚢群は裂片の中肋にほぼ接するようにつき、線形で3〜5対平行する。包膜は薄い膜質で辺縁が毛状に細裂する。 本州(八丈島、紀伊半島南部)、四国、九州〜沖縄。台湾、中国南部、南アジア、オーストラリア、南太平洋。 |
包膜は線形で、辺縁が毛状に細裂する。 国頭村 2012.12.3 |