山地渓流の岩上や湿った林縁の土手に生える多年草。茎は直立して高さ5〜15cmで葉や茎は白い毛に覆われる。 混生葉はロゼット状でヘラ型、長さ3〜5cm、倒卵状長楕円形で先は円く、縁には大きく切れ込んだ鋸歯がある。 花茎は高さ8〜15cmで総状花序に少数の花をつける。萼は杯状で粗い毛が生え、縁は深く5裂し、裂片は三角状卵形。 花冠は白色〜淡紅紫色を帯び、上唇は上向した卵形で先は2〜3裂し、下唇は先端で3裂し、基部に黄色の2隆条がある。 刮ハは扁球形で萼に包まれる。分布は九州南部〜沖縄、台湾、ニューギニア。 開花は2〜3月。 |