ツボミヤツシロラン(蕾八代蘭)

ラン科 オニノヤガラ属
Gastrodia clausa

草丈3〜4cmの腐生ラン。此の場所のハルザキヤツシロランは花が開かずに結実してしまいます。
沖縄本島にある他のハルザキヤツシロランと違い、(1)本種は花筒が開かない、(2)唇弁が花筒に合着し、さらに通常唇弁の基部に、 見られる瘤上の付属器官を持たない、(3)蕊柱の背面に巨大な突起物を持つ、というこれまで日本から報告されているオニノヤガラ属の Codonanthus節に属するいずれの種とも異なる特徴をもつ(京都大学の末次健司氏の論文より :日本植物分類学会より2013年10月31日発行)という事が分かりました。

同じ種が昨年、台湾で発表されている事から、こちらは日本で新産種と言う事になり和名がツボミヤツシロランとつけられました。

2012.2.26

(以下過去の観察記録を整理してみます)

2011年

(左)初めて見た時は、他の場所でみたハルザキヤツシロランと同じだと思っていました。2011.2.12
(右)1週間後に見に来たけど花は開いてなく遅いなと思いつつ、この後花弁が開くのかと。2011.2.19


ひと月経ってもこの調子だったので何故か知らないけど開かずに結実してしまう性質があるらしいと思う。
花茎が伸びて、子房も膨らんで来ています。この時は周辺にもかなりたくさん出ていて踏んでしまいそうだった。
2011.3.21

一部虫に食べられたのか穴があいてて、花粉らしき物が写ってます。
2011.3.21

花弁の崩れた物を剥いて中を見てみたら、やっぱりハルザキヤツシロランと形が違います。
これと同じ個体がすでに台湾で確認されていて、沖縄の物は新産地として近いうちに登録されるという話を聞く。
11.3.21

根を掘って皆で観察したが根茎はかなり大きくて成長した先から芽を出し、更に根茎は伸びて行く様だ。
2011.3.21



2012年

ナンゴクヤツシロラン騒ぎ?が一段落したので、様子を見にいったらやはり昨年と同じ咲き方だった。
開かないままいったいどうやって結実するのか気になるが、良く分かりません。
2012.3.1


2013年

←山に行った途中でそろそろかなと今年も
念のため覗いてみると一株見つかった。 2013.2.8

↓18日後、子房は半分位まで成長、上部は枯れそうな状況。 2013.2.26


小さなカタツムリがせっせと食べていた。
2013.2.26



2014年

踏みつけてしまうといけないので余り大きい範囲は見ていませんが、今年はわりと数が増えていた様に思います。
2014.2.25

2014.2.25

研究者さんの依頼があり、個体を送る事になったので、一株掘りました。ついでに計測してみる。
立ち上がった上部の茎はこの写真の物で5cm、横に這う茎を足すと高さ(長さ)は8.5cm。
(右)花が3個、鱗片もみえました。(この株は木の下に埋もれていたので色が抜けた感じです)
2014.2.25

根茎はこの写真のもので長さ3.5cm、径6〜7mm、白い根が見えます。茎の節部には長さ4〜5mmの鱗片が見えました。
2014.2.25

そろそろ果実期かなと行ってみたが、まだ早かった様です。この後行けずに終わりました。
2014.3.13



2015年

丁度いい時期に行けました。拡大してみたら艶が良く花としては満開の状態ではないかと思います。
でも写真の3個体しか確認できませんでした。何時も見られる所には見られず。昨年多かったから
休眠期なのかな。もう一度日をおいて果実を確認出来たらと思っています。
2015.3.6


2016年

ナンゴクヤツシロランの蕾が上がっていたので、こちらも様子を見に出かけてみるとちょうど開花の時期と思われる株がありました。
周りも丁寧に探しましたが、この日はやや離れて3個体の確認が出来、年々数が減っている様で、気になる所です。
今の所自生地はこの場所しか分からず、観察と言えども地面を踏むだけで知らずに傷めている事もあり、注意が必要と思う。
2016.2.24

3日後に別な用事もあり又様子を見ました。今回はひと株いつもと違う場所でも見られてこれが収穫でした。
2016.2.27

結実を見に来ましたが、2月27日に見た株は溶けたように萎れて無くなりかけで、他の株が見つかりました。残り花もあった。
2016.3.20


その他の様子

近くですでに結実している個体があり、この先経過を見るという事でとりあえずこちらに置いておきます。
2011.3.21



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