ゴウソ (郷麻) 

カヤツリグサ科 ゴウソ属 アゼスゲ節
Carex maximowiczii 

沼地、湿地、用水路等に見られる多年草。根茎は短く、叢生する。基部の鞘は淡褐色で繊維状に細裂する。
有花茎は高さ20〜70cm、茎は3稜形。葉は幅3〜5mm、裏面は粉白色。苞は下部のものは葉状、上部は刺状。
頂小穂は雄性、線形で長さ2〜4cm、柄は0.5〜1.5cm、側小穂は雌性で短円柱形、長さ2〜2.5cm、柄は長さ1〜4cm、下垂する。
雌花は10〜15列、雄鱗片は半透明〜上部が帯褐色、鋭頭〜短芒。雌鱗片は帯褐色〜帯栗色、短芒。
果胞は雌鱗片より長く広卵形、長さ4〜4.5mm、表面に乳状突起が密にあり嘴は短く、口部は切形。
痩果は緩く果胞に包まれ広卵形、長さ1.7〜2mm。柱頭は2岐。分布は北海道〜南西諸島。開花は5〜6月。

神奈川県 2018.5.30

湿地で小穂が下垂する姿が良く見られる。ヒメゴウソに比べると雌小穂は太めで短く見えた。
神奈川県 2018.5.30

(左)果胞は雌鱗片より長く広卵形、長さ4〜4.5mm、嘴は短く、口部は切形。(右)表面の乳状突起。
神奈川県 2018.5.30

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